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Bonne Chance en France

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2006年 06月 16日

☆フランスの銀行事情☆

先日、上司だった方から「フランスの銀行ってどう?勤めやすそう!」という質問を頂いたので、今日は顧客として利用しているフランスの銀行について思うことを書いてみます。

私は日本で入社後すぐに証券系の部署に配属されたので、いわゆる学生の頃にイメージしていた銀行員とは違い、機械に囲まれて100万単位以上の金額を毎日扱っていたOLさん。
だから支店の内部事情には全く詳しくなく、普段は、例えそこが自分の銀行であっても一お客様として利用していた。その観点で、同じようにフランスの銀行を見ると、二国間のお客様という感覚の違いに驚く。

私のフランスでの口座先はBNP。もともといたルーアンの語学学校経由で開いた銀行、ルーアン支店はとっても人が良く、滞在間もない私も安心して行けた場所だった。ただ学校という大きなお客様が背後にあるので良いサービスをしてくれたのは当然かもしれません。それでも人が良かったのは確か。
だけど、パリに移ってからは最悪です。。
支店変更手続きやらで何かと行かないといけなかったのだけど、ちょっとおぼつかないフランス語を発すると「はあ?」って顔をされ、早口でまくし立てられる。
そんな話を友達にしたら、その子がまた別の友達の話をしてくれた。

銀行でトラベラーズチェックを発行するのに、その場で名前を記入しますよね、記入後、係りの人が
「はい、ではこれは私が預かっておきますね。」と言ってくる。
「???」トラベラーズチェックを預かるってどういうこと??
「トラベラーズチェックはお金と同じなのに預かることってどういうことですか?」と咄嗟に抗議したから良かったものの、外国人相手に、あわよくばという考えを銀行員が持っていること自体信じられない!そしてその後も、
「そのお財布、本物?素敵ね」と彼女の持っていたルイ・ヴィトンのお財布を触ろうとしてきた。

他にもいくつかこういう例ってあるのだけど、フランスの銀行で自分が受けたサービスを知ってからはそこまで驚かなくなった。日本だったら、必ず1人支店に立って何かとお手伝いしてくれる。フランスはみーんな座っていて、個別のお部屋に入っても座ってお客様を迎える体制が普通。
サービスの良し、悪しは個人が決めることだけど、こういう面は私はやっぱり日本に長年いた感覚から抜け切れない(××)

と、投げられた最初の質問とは違う回答をしてしまいましたが、働く方にとってはどうか?
多分、日本の銀行よりはるかに楽だと思います。そもそも週35時間労働体制だし、こういうサービスをしていていも問題になっていないのだから。そして、BNPもネット上でのサービスが今や主な手段となっているし、且つ個人で何かを依頼する小さなものも、必ず予約を取っていかないと駄目、決められたスケジュールの中で動いている部分が大きい気がする。残高証明書を依頼するのに支店に来たのに、それさえも予約なしでは受け付けてくれなかった。

最近思うことは、いわゆる職人と言われる面での労働は大部分が体力によるものなので、フランスであっても労働時間が守られないということ。ただし、この法律が決められてから機械に頼る部分も多くなり、昔に比べたら大分労働時間は減ったようだけど。
今私が研修しているホテルの金融部門の友達は、17時になったら皆一斉に席を立って、「Bonne soiree!」(良い夜を!)、一方私のいるパティスリー部門はほぼ無給に等しい研修生であっても毎日ほぼ11時間労働、、当たり前に皆が皆プライベートを楽しむフランス文化を見ていると、これは期間限定、もしくは好きでないと続けていけない気がします。

by tomoco0226 | 2006-06-16 15:26


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